2010年12月07日

今月の歌(12月):「冬の星座」

今頃の季節になると、よく歌われる歌に「冬の星座」があります。
堀内敬三作詞、ヘイス作曲ということで、曲もいいし、歌詞もいいですね。
よく似た曲に「星の界(よ)」もあります。

私は「冬の星座」を聴くと夜空への憧れ、神秘をかき立てられると同時に、文学的な歌詞に魅せられますね。でも唱歌に分類される歌はけっこう難しい歌詞がでてくる。
1番の歌詞には「くすしき光よ」とか、「しじまの中に」とある。平仮名だからやさしいとは限らない。

私は若き日、突然文学に目覚めたことがあった。振り返ってみれば、この冬の星座の歌詞の「しじま」という単語に感動したからでした。「静まりかえるとか、静寂」の意味ですが、なんて美しい言葉なんだろう、と思ったのでした。
唱歌の文学的な歌詞が好きともいえます。逆に文学的でない、あまりにストレートな童謡の歌詞は好きになれない。

それに2番には星座がでてきますね。銀河はともかく、「オリオン舞い立ち スバルはさざめく」と。さらに「無窮をゆびさす」って。これもムズイですが無窮とは無限、永遠の意味です。やっぱりいいでしょ唱歌って。
ですが、歌声では唱歌などという、ジャンル・カテゴリーは存在しないのです。「冬の星座」と「川の流れのように」が同列になっています。ちがいがあるとすれば、作曲家の分類で冬の星座はアメリカの歌。歌声での分類はそんな感じ。メディア露出は好まれませんし。

800px-Pleiades_large.jpg
これはすばる(プレアデス星団)の写真。ウィキペディアからお借りしました。

で、前置きはこれまでにしてっと。
冬の星座の歌詞にもうひとつ強い確執があったのです。それはスバル(すばる)でした。
これはプレアデス星団(M45)の和名です。冬の代表的な星座として、冬の南天に大きな「オリオン座」とともに見られる美しい星団です。青白い星が5〜6個、集団(散在星団)になって見えます。
これもですが、私は若き頃から、「すばる」をこの目で見たいという願望を持っていました。
ところが、どの星座の図鑑を見ても、星座表を見てもどうしても本物の「すばる」を見つけることができなかった。

1199_1.jpg
すこし露出不足ですが、オリオン座です。安物のコンパクトデジカメで撮影しました。夜景モードで撮影。星を撮影するには最低ジャッターがバルブか数秒間は解放しないと無理ですけど。

もうかれこれ50年くらいの探し物だったので、なかばあきらめていた(見たところで、お金がもらえるわけでなし)のですが、最後の挑戦とばかりに、5年あまり前に図書館に行って星座の図鑑を見てみました。すると、それには冬の星座表にプレアデス星団と小さく書かれていたのです。
これまで見つけられなかった理由に、小さな星座表に、「すばる」まで書いてあるのがほとんどなかったからだと思われます。それで場所の目星を付けて、じっさいに夜空を見てみると、見つかったのです。
感動!ほんと、死ぬまでに見たい願望が実現しました。

1199_2.jpg
これも安物デジカメで撮影した「M45・すばる」。ぼんやり木の枝のすき間になります。

見つけ方は、おうし座の赤い一等星「アルデバラン」の北西方向ですが、私は見つけやすいオリオンの、三ツ星を囲む四つの右上の星(ヘラトリクス)から、アルデバランの約倍近く延長した位置を目安にしています。
すばるは「M45」あるいは「プレアデス星団」とも呼ばれます。Mはメシエの頭文字を取ったもので、メシエカタログ45番の星の意味になります。

あずみ野うたごえ喫茶(ホワイトトークハウスのブログ

冬の星座:堀内敬三訳詞、ヘイス作曲「あずみ野うたごえ喫茶」より映像をお借りしました。
1 木枯らしとだえて さゆる空より
  地上に降りしく くすしき光よ
  ものみないこえる しじまの中に
  きらめき揺れつつ 星座はめぐる

2 ほのぼの明かりて 流るる銀河
  オリオン舞い立ち スバルはさざめく
  無窮をゆびさす 北斗の針と
  きらめき揺れつつ 星座はめぐる





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posted by 松村和弘 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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